伝統的には食事は素手を使って食べられていたが、今日ではフォーク
とスプーンを使用するのが一般的である。
通常はフォークを左手に、スプーンを右手に持ち、フォークでスプーン
の上に物を載せて、食べる。
食べ終わったら、皿の上にそろえて置くのが行儀がよいとされる。
箸はさほど常用されないが、タイの日常的な食べ物の中では、汁麺
(クイティアオ・ナーム)を食べる際や、中華料理、日本料理のレストラン
では用いられる。
主食がもち米の場合は、今日においてもスプーンとフォークではなく、
手を使う。
手で蒸したもち米を適量をちぎりとり、手のひらで握って、ちょうど日本
の握りずしのご飯のような円筒形の形状に整形して、おかずにつけて
食べる。
この際、インドやイスラム世界とは異なり、右手だけで食べなければ
ならない決まりはない。
ただし古くは、インド文化にかぶれた上流の階層において、タイでも
左手は「不浄の手」として浸透している、と主張する人もあった。
しかし、そのような階層が住むタイ中部においては、食事の作法は
フォークとスプーンに移行して、手を用いることはなくなった。
もち米を食べる習慣がある東北地方や北部地方においては、現在に
おいても、左手も右手と同様に使用して食事を楽しんでいる。
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